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価格¥740
大きな料理屋「しの田」のひとり娘である真阿(まあ)。十二のときに胸を病んでいると言われ、それからは部屋にこもって、絵草子や黄表紙を読むばかりの生活だ。あるとき、「しの田」の二階に、江戸では有名な絵師の火狂(かきょう)が居候をすることになる。そっと二階を訪れた真阿は、本名・興四郎というその男の語り口に、人間的な魅力を感じる。「怖がらせるのが仕事」という彼だが、怖い絵を描くだけではなく、ほかの人には見えないものが見えているようだ−−。絵の犬に取り憑りつかれた男、「帰りたい」という女の声に悩む旅人、誰にも言えない本心を絵に込めて死んだ姫君……。幽霊たちとの出会いと、その切ない心残りを知ることで、生きているという実感のなかった真阿の気持ちに変化が起きる。静かな感動を呼ぶ8篇を収録。
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出版社からのコメント
大きな料理屋「しの田」のひとり娘である真阿(まあ)。十二のときに胸を病んでいると言われ、それからは部屋にこもって、絵草子や黄表紙を読むばかりの生活だ。あるとき、「しの田」の二階に、江戸では有名な絵師の火狂(かきょう)が居候をすることになる。そっと二階を訪れた真阿は、本名・興四郎というその男の語り口に、人間的な魅力を感じる。「怖がらせるのが仕事」という彼だが、怖い絵を描くだけではなく、ほかの人には見えないものが見えているようだ−−。絵の犬に取り憑りつかれた男、「帰りたい」という女の声に悩む旅人、誰にも言えない本心を絵に込めて死んだ姫君……。幽霊たちとの出会いと、その切ない心残りを知ることで、生きているという実感のなかった真阿の気持ちに変化が起きる。静かな感動を呼ぶ8篇を収録。